35.アモロ観光局!残業の巻!
2023/11/13
前回のあらすじ
アイエイアでスキュレーとデートしたアモロ観光局!嫌われてたけどね!

アモロ「あれ、テオドラは?今日は酒場のクエストを倒そうって決めたのに~」

白兎「ちょっと行きたいところがあるって朝早くからどこか行っちゃったよ。
クエストの分け前もいらないって言ってたしこのままクエストこなしちゃおう」

アモロ「デスゲームだ!」

ヨグ「そう考えると確かに!」

八十「24時間ですか、短い。十倍に延長できませんか」

トコ「そんなに戦ったら魔物が絶滅しそうですね!」

白兎「泥中より迫る者…?」

トコ「聞いたことのない魔物ですね」
偶然にもFOEの寝ている夜の内に9階を踏破したのでこのデータでは泥中より迫る者と戦ったことが無いのだ。

ヨグ「ふむ、15ポイントの泥中より迫る者を2匹倒せば参加賞は貰えるという事ですね」

白兎「でも目指すなら一位がいいよね!…ちょっと怖いけど」

トコ「早速ネイピア商店で準備しましょう!薬やテントを補給して…」

八十「腕がなりますね、心臓もドキドキします」

白兎「ついでに他の依頼も受けて行こうよ!マルチタスクは出来るシノビの必須条件!だからね~」

ヨグ「図鑑登録ですか、それなら白兎さんと私が行ってくるのでお留守番頼みましたよ」

アモロ「いってらっしゃーい!」

アモロ「あ!薬の材料納品するの忘れてた!」

アモロ「バックパックの底に埋まってたけどキレイなままだと思うぞ!」

アモロ「おつかい組が帰ってくるまで酒でも飲んでよっと!海賊カルパッチョとアモロキビのラム頂戴!」

トコ「買い出し任務完了ですわ、いつでも魔物討伐大会に参加できますわ!」

アモロ「もう帰ってきたの?むしゃむしゃ」

ヨグ「アモロさんがご飯を食べ終わったら樹海に行きましょうか」

八十「そう言えばこの装備で第三階層に向かうのは初めてですね」

白兎「アモロ並みに暑そうな装備だけど大丈夫?」

八十「ご心配なく。高温下での戦闘訓練になるので更に体を鍛えられます」

アモロ「暑いんじゃん!」

トコ「これだけのギルドの中で優勝すればアモロ観光局の認知度も上がります。緊褌一番、気合を入れましょう!」

アモロ「へっへっへ…どいつもこいつも自分の優勝を疑ってない顔をしてるぜぇ…」

白兎「9階は入り組んでるから無視、目指すは10階の母なる爆炎竜地帯だよ!」

八十「弱いですね、主催者が追加の強敵を放ってくれればいいのに」

ヨグ「それだと本当のデスゲームになりますよ!」

トコ「母なる爆炎竜は1匹20ポイントですから、現在は40ポイント獲得ですね」

アモロ「このまま狩り続けるぞー!うおりゃーっ!」

白兎「今だと三位くらいかな。流石にちょっと消耗してきたね…」

八十「その事ならトコさんと対策を練って来ました」

ヨグ「テントですか。多少タイムロスになりますが全員一気に休めますね」

トコ「腹が減っては戦は出来ぬ、ですからね。ゆっくり英気を養いましょう」

白兎「この魔物を石化させるのも飽きてきた…」

アモロ「え?そんなに倒したのか」

白兎「みんなが第四階層を探索してる間にここで修行してたからね。お陰でちょっと痩せたんだよ!サウナってやつ?」

ヨグ「11階に母なる爆炎竜の群れが生息していますが…先に12階の大物に着手するんですね」

白兎「母なる爆炎竜って夜は寝てるから今行っても戦えないからね」

ヨグ「よく観察していますねぇ」

白兎「でしょ!もっと褒めたまえ褒めたまえ!」

アモロ「ところで今何点くらいなんだ?」

トコ「10階の母なる爆炎竜10匹全部で200ポイント、先ほどの嗅ぎ回る毒竜2匹で50ポイント、合計250ポイントでしょうか」

白兎「これだけ倒せば優勝間違いなしだね!」

八十「…そうです。この階層をぐるっと一周して毒竜を殲滅し朝を迎え、
その後11階の爆炎竜の群れを討伐すれば更に点数が稼げそうですね」

白兎「え、まだ戦うの?」

白兎「つ、疲れてきたんだけど…」

ヨグ「もう少しで野営ポイントに辿り着きますから!それまでの辛抱です」

トコ「野営すればいい時間帯になりそうですね、そろそろ11階に戻りましょう」

八十「はい」

アモロ「ギャッ!頭痛いぜ!オレもう何もできない!」

白兎「アモロだけ頭封じられてる…!」

ヨグ「一日前よりも皆さん一回り強くなったような気がしますよ」

白兎「それは嬉しい事だね!凄く疲れたけど」

トコ「うんうん。このフロアの強敵は全て殲滅したみたいです」

八十「もう終わりですか。9階まで戻って残りの大物も狩りますか」

ヨグ「流石に戻って戦う時間は無さそうですよ」

白兎「あー…!やっと終わった~!もう歩けないよ…」

アモロ「地面に倒れて熱くないのか?」

白兎「熱いけど疲れのほうが強いからいいのー…」

トコ「そういえば未開封の宝箱の中からこんな書物が見つかったんですよ」

ヨグ「おやおや、テオドラさんへのお土産も出来ましたね」

八十「死人が出たんですか」

トコ「樹海ですからね」

アモロ「イエ~イ!優勝だ~!!580ポイント~!」

白兎「圧倒的だね!あれだけ倒せば当然だよねっ!」

ヨグ「これでゆっくり出来そうですねぇ」

アモロ「優勝賞金ってどれくらいなんだろうな~」

白兎「賞金貰ったら欲しかった装備買ってアイス食べて~むふふ!」

トコ「ご安心ください、賞状も貰ったんです!」
酒場のママ「…ホウホウ、エルヴァルの家紋もアリマス、この賞状モノホンですネ!ヤッタナ!」

ヨグ「皆さんの前で表彰されるのは少し恥ずかしかったですけど」

八十「それは困りましたね、なら深都でも襲撃するしかなさそうですね」

アモロ「ザイフリート様の城下町は破壊させないぜ!やああっ!ギャアアアッ!」

八十「楽しかったですし毎日やりませんかね、この祭り」

白兎「しぬぅ!!」

ヨグ「図鑑登録の報告も済ませておかないと…」

八十「ひと段落付きましたしこれから皆さんはどうしますか」

ヨグ「宿でゆっくり休みますかねぇ」

アモロ「白兎と一緒にアイス食べ歩きに行くぜ!八十も一緒にどう?」

トコ「先ほどの大会で物資を消耗しましたし少し採集へ行ってきます!」

白兎「まだ働くの!?」

ヨグ「元気になったので戻って来ましたが、前回って昼間に終わったばかりだと思うんですけどぉ…」

アモロ「話だけでも聞いてこうぜー」

白兎「えーっ!?今日はもう白兎ちゃん休みたいっていうかボロボロだから宿でゆっくりしたいっていうかー」

八十「行きましょう」

ヨグ「13階…深洋祭祀殿の最初のフロアですねぇ、樹海磁軸から行けますね」

白兎「失格…あ、条件によってはエントリーし直せるんだ」

アモロ「急にトイレ行きたくなることだってあるもんな!とりあえず行ってみようぜ!」

八十「そういえばトコさんまだ帰って来ていませんね」

アモロ「一体どこに──」

トコ「あら?皆さんお揃いでどうしたんですか?」

白兎「トコちゃん!?なんでこんな所に!?」

トコ「最下層からここに向かって採集していたんです、丁度今から帰るところですよ」

ヨグ「…バックパックの中を見せて頂いても?」

アモロ「第四階層の採集素材でギッチギチだぜ!!」

トコ「現時点で一番この階層の素材が高値で買い取って頂けますからね。気合を入れて取って来ましたわ!
冒険者の皆さまが集まっていたので来てみた次第です…あら?皆さま難しい顔をしてどうしたのですか?」

ヨグ「まあ、エントリー前に採集するなとは言われてませんし…今回はこれで行きますか」

八十「採集でも死人、出るんですね」

白兎「むしろ採集の時の方が隙が出来て危ない気がするけど」

トコ「まあ!このような催し物があったんですね!知りませんでしたわ!」

白兎「偶然トコちゃんが第四階層で採集してくれてて助かったよ~はっはっは…」

アモロ「無罪放免だぜ!」
大金持ちだぜ!

アモロ「おーいまた優勝したぜ~!アモロ観光局のお通りだ!」

トコ「いろんな方にお祝いしてもらえて嬉しい限りですわ」

白兎「まーね、冒険者には知恵も必要って事だよ。戦うだけが能じゃないのさ!」

ヨグ「ですねぇ」

トコ「この調子のまま世界樹踏破もミッションも完遂しましょうね!」

八十「もし次の大会があるのなら入賞者同士で死合はどうかと提案してくださいね」

トコ「偶然大会に参加して優勝してしまう、こんな幸運もあるんですね」

白兎「本当に…そうだね」

八十「お、討伐ですか。待っていました」

アモロ「オバケだ!!」

白兎「言わないでぇぇっ!!言ったら出る!」

トコ「ですが本当にオバケなのであれば私たちで倒せるのでしょうか…とにかく現場へ向かいましょう?」

白兎「でっ!出たあああああ!!」

ヨグ「鎧姿の幽霊とは興味深いですねぇ。…おやあの幽霊どこか様子が」

八十「追いかけてみましょう。もしかすると幽霊のたまり場へ案内してくれるかもしれません」

白兎「そんなところイヤーーーーッ!!!」

アモロ「待て待てユーレイ!」

ヨグ「よし、幽霊の先には落とし穴が道を塞いでいる…チャンスです」

トコ「逃がしませんわ!」

アモロ「ユーレイの奴、自分から落ちたぞ!」

八十「飛び込んで上から奇襲します」

白兎「お助けーーーーっ!!!」

八十「手ごたえがないと思ったら、もうあんな所まで逃げていたのですか」

トコ「皆さま、幽霊様が階段の方へ!」

白兎「ひいいぃぃぃ!」

アモロ「ユーレイも階段上れるんだなー!ガシャガシャいってたぜ」

ヨグ「どこまで逃げる気なんですかねぇ、それにしてもなんて足の速い…」

白兎「わーっ!ギャーーーッ!!来ないで来ないでぇ!!」

アモロ「白兎だけお化け屋敷に来たみたいになってるなー面白いぜ!」

白兎「なんにも!ぜんっぜん!面白くないからぁぁ!!」

ヨグ「追い詰めたと思ったら今度はあの穴の中へ…」

八十「また飛び込んで追いかけますか?」

トコ「…いえ、確かあの落とし穴はこちらの階段と繋がっていたはずです」

アモロ「階段から先回りしてやるって事だな!」

白兎「ううう~…生き物の気配がしないよぅ~!!」

八十「身体が大きすぎて抜け道を通れないみたいですね、一気に仕留めましょう」

白兎「ギャーーッ!オバケ出たあああああ!!」

トコ「もうずっと前から出ていましたよ?」

ヨグ「カーズナイトと同じく属性攻撃に弱いようですねぇ、後は復活についてですが…」

アモロ「白兎も壁に引っ付いてないで下りてこいよー!」

白兎「オバケ怖いオバケ怖いオバケ怖い・・・」

トコ「…幽霊様、消えてしまいましたね」

八十「不死身の肉体で復活すると聞いていたのですが…おや」

アモロ「ユーレイの落し物か?」

ヨグ「もしかするとこの剣の存在に気付いて欲しかった、というのはどうでしょうか」

白兎「ねえ本当に大丈夫?後で呪われたりしない?」

アモロ「う・・・ウガガガ・・・!」

白兎「ギャーーッ!!」

ヨグ「あんまりいじめてはいけませんよ」

八十「討伐後にこの剣を発見しました。幽霊と何か関係がある気がしたので持って来たんです」

白兎「あー怖かったなー…」

ヨグ「白兎さんはオバケが苦手なんですねぇ」

白兎「当たり前じゃん!驚かせてくるし不気味だし…」

白兎「…そう、だったんだ」

アモロ「マジでユーレイだったんだなあの魔物、樹海の神秘だなー」

ヨグ「覚えておくのが仕事、ですか」

トコ「マスター…」

アモロ「なあなあ、白兎は自分の大切な人が幽霊になって会いに来たらどうする?」

白兎「…分かんない、でもやっぱり大切な人も仲間のみんなも死なないでほしいな」
それより少し前・・・

テオドラ「あたしよ、テオドラ。少し話がある」
真祖「星の竜か、何の用だ」

テオドラ「こんな事を聞くのもなんだけどこの状況から大団円ってのは可能だと思う?」
真祖「そんなことお前が一番身を以て経験しただろう」
真祖「選択の時は過ぎた。お前たちにも僕にも、今回はもう選んだ道を進むしかない」

テオドラ「やっぱりそうか…こうなった以上貴方もあたしも出来るのは待つ事とチャンスを与える事だけか」
今回のギルドカード - なし

アモロ「アーモロードのおすすめ観光情報を伝えていくぜ!!
今回のおすすめは『交易都市ダマバンド』! 山と暗礁地帯に囲まれたロストテクノロジーの都だぜ!
ダマバンドと言えば守護竜!細かいことは理解不能だけどなんとこの都市全てのエネルギーを丸々担ってるって話だ!
危険だって声もあるけど街の人からは親しまれていて守護竜柄の更紗タペストリーは観光客に大人気だぜ!」

トコ「私も一枚、フローディア様たちのお土産に買って行きましょう♪」